
春にタケノコとして出始めのころは緑色ですが、夏を過ぎると徐々に茶色の斑点があらわれて、およそ2年ほどで真っ黒になります。

大きいものは高さ10メートルほどにもなるそうですが、ここでは上部をカットして整理しています。

フレンチレストラン、セイホウ・オンブラージュの車道側入り口に生えています。
もりひこ

春にタケノコとして出始めのころは緑色ですが、夏を過ぎると徐々に茶色の斑点があらわれて、およそ2年ほどで真っ黒になります。

大きいものは高さ10メートルほどにもなるそうですが、ここでは上部をカットして整理しています。

フレンチレストラン、セイホウ・オンブラージュの車道側入り口に生えています。
もりひこ
梅は、春の訪れをいち早く知らせる花として、好んで描かれました。当館の所蔵作品にも梅を主題とする作品は数多くありますが、今回はその中でも、歌川広重の《梅に文鳥》をご紹介いたします。
画面の左右には冬の寒さにさらされた古枝と、青々とした新梢が対比的に配され、厳しい冬と遠からず訪れる春が、暗に示されます。
そしてこの絵に添えられているのは、誹諧師として著名な宝井其角(1661〜1707)が詠んだ「なつかしき 枝のさけめや 梅の花」の一句。あたかも古枝にとまる文鳥の心持ちを述べているかのようです。
この作品は、現在800点ほどが確認される広重の花鳥画の中でも、最も初期に描かれた作品のひとつです。花鳥を描いた浮世絵師はあまたいますが、広重が特に際立っているのは、絵と歌とが響き合う、詩意あふれる独自の世界を築き上げた点にあります。すぐれた花鳥画家としての広重の出発点といえるのが、本作といえます。
さて、この絵の主題であるハクバイは、現在杜の遊歩道でも目にすることができます。
こちらは八重咲きのハクバイです。
これから春の訪れとともに、枝を覆うように花が咲いていきます。
もりひこ
2月7日より、姫路市立美術館で「生誕150年記念 竹内栖鳳」展が
開催されています。

前日6日の開会式には、多くの方がご出席され、大変盛況となりました。

《羅馬之図》に見入る皆様。
113年ぶりの公開となり、メディアで大きく取り上げられた《スエズ景色》や、
猫のしなやかさを巧みに描き出した《小春》をはじめとする栖鳳の名品を
一斉にご覧いただける展覧会です。
下絵や写真などの資料も豊富です!この機会に是非ご覧になってください。
3月29日(日)までの開催です。
姫路市立美術館 「竹内栖鳳」展 特設ページはこちら↓
http://www7.kobe-np.co.jp/blog/seiho/
森下麻衣子

(↑本文とは全く関係ありませんが、
山が雪をかぶってきれいだったので、写真を一枚)
お久しぶりでございます。
「竹内栖鳳」展が大好評のうちに閉幕して以来、
海の見える杜美術館は休館しておりますが、
スタッフは皆つつがなく過しております。
休館中は何やっているのだろう?という疑問をお持ちの方も
多数おられることと思います。
大丈夫です、美術館内部はリニューアルに向けて稼動していますよ!
休館し始めてしばらくは、耐震工事の準備として、美術館のさまざまな什器、
展示部材、図書などを移動させました。結構な量がありましたし、
それらのほとんどは、かなり重かったです。
この一ヶ月で腕力はついたのではないかと思います。
この調子で鍛えて、フィジカル面に特化した学芸員になりたいものです。
強くなりたい。
工事の準備が落ち着いたら、今後は作品調査なども行う予定です。
ブログでちょくちょく活動報告をしていきたいと思っていますので、
ご覧になってくださいね。
それではまた!
森下麻衣子
美術館は長期休館に入りましたが、杜の遊歩道はひき続きお楽しみいただくことが出来ます。
それではお正月に向けて、縁起の良い木を紹介します。
「十両」のヤブコウジは、『万葉集』や『源氏物語』などに「山橘(ヤマタチバナ)」の名前で登場する、古くから親しまれてきた植物です。また「千両」は、「仙蓼菓(センリョウカ)」「仙糧(センリョウ)」「仙霊草(センリョウソウ)」などと呼ばれて大切にされていました。
これらの名称の由来について、江戸時代、カラタチバナ(「百両」)が、「百両金」と呼ばれるほどの異常な高値をつけたことから派生して、その他の常緑で冬に赤い実をつける植物も、その名称や大小、果実の量などによってお金にちなんだ名称が割り振られたとの説もありますが、はっきりとしたことはわかっていません。
なお、センリョウだけがセンリョウ科の植物で、他はヤブコウジ科(最近の分類ではサクラソウ科)の植物です。
梅林の先の小路に生えています。
もりひこ
特別展「生誕150年記念 竹内栖鳳」展は、12月14日(日)をもちまして無事閉幕いたしました。県内外を問わず、たいへん多くの方々にご来場いただき、まことにありがとうございます。
ひと月半ばかりの決して長くはない会期ではございましたが、栖鳳の誕生日会や高階秀爾先生による記念講演会といったイベント、そして《スエズ景色》の旧蔵者に関する新知見が出てくるなど、さまざまな出来事がございました。
この展覧会を通じて、ひとりでも多くの方々に、栖鳳の魅力をお伝えすることができましたなら、大変うれしく思います。
本展はこの後、姫路市立美術館(会期:2015年2月7日〜3月29日)、碧南市藤井達吉現代美術館(会期:4月14日〜6月7日)、小杉放菴記念日光美術館(7月18日〜8月30日)に巡回いたします。展覧会をお見逃しになった方や、再びご覧になりたい方は、ぜひ足をお運びください。
なお、私ども 海の見える杜美術館 は、12月15日(月)より、耐震補強工事のため、休館いたしております。みなさまの前に再びお目見えするのはしばらく先になりますが、よりよい美術館となるべく励んでまいりますので、変わらぬご愛顧のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
「杜の遊歩道」は、休館中も変わらず四季折々の花々と彫刻作品をお楽しみいただけます。引き続き、遊歩道の豊かな自然をお楽しみください。
田中伝