宇品探訪記

かねてから気になっていた宇品にあるアンティークドールサロンに行ってきました。

こちらがアンティークドールサロンです。
宇品探訪記20140819 (1)
かわいらしい建物です。

宇品探訪記20140819 (2)
建物の半分はレンガ造りです。被爆建物とお聞きしました。

宇品探訪記20140819 (3)宇品探訪記20140819 (5)
中に入ると素敵な椅子に座ったお人形さんたちがお出迎えしてくれます。なるほど、こういうお部屋ならアンティークドールがしっくりくるわけですね…!
お人形はもちろんたくさんいて、一人一人表情や纏っている雰囲気が違いました。きっとそういうところがアンティークの持つ魅力ですね。

こちらで教えていただいたのですが、このような陶器でできたフランスやドイツのお人形(ビスク・ドール)は、はじめ愛玩用というよりはファッションを宣伝・伝達する役割を担っていて、大人の女性の姿のものばかりで少女や子供の姿のお人形はなかったのだそうです。1855年のパリ万博に出品された日本の市松人形に影響され、子供の姿をした人形が作られ始めたとのこと。知りませんでした…驚きです。

アンティークドールサロンではお人形やその服などの販売のほか、病院、つまり修理もされるそうです。見るだけでももちろんOKとのことでした。是非宇品に行かれる際にはお立ち寄りを!

アンティークドールサロンHPはこちら↓
http://antique-ds.com/index.html

宇品といえば港、そして海ですので、外国の客船も入ってくる立派な港や、海の見えるおしゃれなカフェにも行きました!新しいものと、戦前からある建物やアンティークドールなどの古いものが混在している、ディープな宇品の魅力を味わいました。また探索に行きたいです。

ちなみに大学時代にお世話になった先生が、以前広島で働いておられ、当時は宇品にお住まいだったのだそうです。宇品がいかに面白い場所であるか、普段淡々とした先生が珍しく少し饒舌に話してらっしゃったことを覚えています。私の反応がいまいちだったのか(私が広島出身であるにも関わらず)、そこまで話は発展しませんでした。
でも、今なら先生と少しは話が続けられる気がします。先生が宇品の街で潜水服が売られているのを見つけた話、今度はもっと興味を持って聞こうと思います。

また、広島県の方にも他県の方にも是非知っていただきたいのがこちら。広島の海の玄関・広島港ターミナルは、広島や近隣県の観光のチラシがとても充実しています。各地の名所や美術館はもちろん、伝統芸能などの情報もこちらで入手できます。
当館のチラシもおいてくださっています!見つけられますか?

宇品探訪記20140819 (4)
宇品探訪記20140819 (6)

またどこかに遊びに行ったらブログでお知らせさせていただきます。
でもたまには学芸員らしく作品の解説をしようかなとも思います。私もきちんと竹内栖鳳展の準備をしていますので!

 

森下麻衣子

ギャラリートークを開催いたしました!

7月19日土曜日、学芸員によるギャラリートークを開催いたしました。

直前に雷雨があったのでお集まりいただけるか不安だったのですが、雨もすぐ上がり、多くのお客様に参加していただくことができました。

20140719ギャラリートークを開催いたしました1
↑皆様、質問されたりメモを取られたり、とても熱心に聞いてくださいました。ありがとうございました!

20140719ギャラリートークを開催いたしました2
↑新兵器・タブレットを片手に、作品の細部を説明する学芸員の田中。

今回の展示は宗教美術、それも平安時代の装飾経や室町時代の神様や仏様の図像などの古いものが多いので、何が描かれているのか分からない、古い時代のことは難しくて少しハードルが高い…と感じられる方もおられるかもしれませんが、作品の背景にあった信仰や鑑賞ポイントなどの説明をお聞きになれば、きっとお楽しみいただけると思います。

本展のギャラリートークは、今後以下の通り開催いたします。
是非足をお運びください。

【当館学芸員によるギャラリートーク】
8月2日(土)、8月16日(土)、9月13日(土)、10月11日(土)
14:00から30分程度
会場:海の見える杜美術館展示室
定員:各回先着30名様
参加:無料(入館料別途必要)予約不要

皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

森下麻衣子

 

竹内栖鳳展に向けて2

現在、11月1日から始まる竹内栖鳳展の展示案を考えている最中です。

以前のブログ記事(花と宴展プレ公開1 第一・二展示室花と宴展プレ公開2 第三・四展示室)でもご覧いただいたように、当館はいつも展示案を考える際に模型を使うのですが、栖鳳展のためにもりひこがさらに大きな模型を手作りしました!
この模型を囲みながら、どうやって作品を展示しようかとスタッフで話し合いをしています。

20140711竹内栖鳳展に向けて2 (2)

展示したい作品はたくさんあるけれど、見やすく安全に展示できなくてはなりません。何度も案を練り直しています。
もうここには展示できないのでは…と思えても、話し合いの中で、「壁を取り払えば大丈夫!」「ケースを作れば展示できる!」などなど、思いも寄らないアイデアが出てきます。
今後も検討を重ねて、栖鳳とその作品の魅力がいっぱい詰まった展示にしたいものです。

それにしてもこの模型よく出来ていますよ!実際の美術館の1/20の大きさです。

20140711竹内栖鳳展に向けて2 (1)
階段までバッチリ再現。

これに色を塗って、作品の模型を入れるのが楽しみです。雰囲気が出るように人間の模型も入れたらいいと思います。

森下麻衣子
「生誕150年記念 竹内栖鳳」特設ページはこちら

かなたからの手紙

展覧会のチラシが届きました。

20140704-1

北海道北見市、北網圏北見文化センターから…。

もしかすると、当館に届く中で一番遠い展覧会のチラシかもしれません。

後輩が北見で学芸員として頑張っていて、たまに案内を送ってくれるのです。「ご来館、お待ちしています」と書いた手紙とともに。その文面の軽さに、広島県廿日市市と北海道北見市の距離がどれだけあるか、忘れそうになります。あれ、結構簡単に行けるかも…?

後輩曰く、このデジタルアートの「天空のキャンバス KAGAYA星空アート」展、絵だけでなくプロジェクションマッピングあり、衣装を着て絵の世界に入りこんでのなりきり写真コーナーあり、併設のプラネタリウムでの作品上映ありの、かなり「ラグジュアリー」な展覧会なのだそうです。

北網圏北見文化センターへのリンクはこちら↓
http://business4.plala.or.jp/bunsen21/

面白そうです。私も行けたら行きたいです。行けたら…。

ちなみに当館では、各館からのお知らせのチラシ・ポスターは1Fエレベーター前のコーナーにおいてあります。

20140704-2

スペースに限りがあってなかなか難しいのですが、コーナーの担当者が展覧会の時期などを見てこまめに手入れをしながら、いただいたお知らせは全て(!)出しています。
先ほど述べた北網圏北見文化センターのチラシもこちらにお出ししておきますね。

ご来館の際には、是非こちらのコーナーで全国の美術館・博物館のチラシもお持ち帰りくださいませ。色々な展覧会に行きたくなることと思います!

 

森下麻衣子

How Many いい顔

ご近所にあるギャラリースペース、アートギャラリーミヤウチで開催されている「喋る、響く、植物の声。‐The Voice of Plant-」展に行きました!こちらで企画される展示がいつも素敵で、たびたびお邪魔しています。

今回は「いい顔してる植物」というコンセプトに独自の美しさを提案する植物屋「叢 – Qusamura」のサボテンを多数展示していらっしゃいます。本来22日までの予定だったのが、好評につき一週間延長で29日まで開催とのことです。

展示室には多種多様のサボテンがたくさん並べられていて、白い壁の部屋の中にオアシスがあるみたいですごく癒されました。また、光る箱(暗い室内でも光合成させることができるそうです)の中に入れてのサボテンの展示が神秘的でした。

20140628HowManyいい顔-1
↑いただいてきたカード。

続きを読む(青色の日付あるいはContinue readingを押してください)

続きを読む

虹・リベンジ!

6月14日のブログで、虹が出たところを写真に撮ったけれど、肝心の虹がほとんど写っていないとダメ出しされた旨をご報告いたしました。 しかし梅雨のこの時季、チャンスはまた巡ってくるもので…。

20140624「虹・リベンジ」1

続きを読む(青色の日付あるいはContinue readingを押してください) 続きを読む

鹿を追いかけて

先日、お休みを利用して宮島に行ってきました。
晴れた日の宮島で食べるかき氷が好きです。

フェリー乗り場を出てすぐの場所で、
生え変わり途中の角を生やした鹿が闊歩していました。

当館の所蔵する竹内栖鳳筆《薫風遊鹿図》を思い出し、
実際にあのポーズを写真に撮ることを試してみました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 20140610「鹿を追いかけて」2
栖鳳筆《薫風遊鹿図》  宮島の鹿

続きを読む(青色の日付あるいはContinue readingを押してください) 続きを読む

FMはつかいちに出演しました!

昨日、当館の学芸主任・田中伝がFMはつかいちの番組「キラキラ☆アートBOX」に出演し、6月7日から始まる次回展「信仰と美術Ⅱ 仏と神のすがた」展について紹介させていただきました!
続きを読む(青色の日付あるいはContinue readingを押してください) 続きを読む

ツバメの巣ができました

現在当館は、6月7日から始まる「信仰と美術Ⅱ 仏と神のすがた」展に向けて展示替え作業を行っています。

その一方で、美術館のある場所でツバメの夫婦がせっせと巣作りをしており、こちらのほうはもう数日前に完成しました。
20140601「ツバメの巣ができました」
↑巣から頭だけ出しているツバメ。お疲れ様でした!
続きを読む(青色の日付あるいはContinue readingを押してください) 続きを読む