春色の遊歩道と次回展のチラシ

一年で最も彩り豊かになる季節、春。

 

杜の遊歩道ではツバキ、コブシ、サクラ等の花たちがいっせいに開花し始めています。

 

ツバキ201903287 ツバキ

 

コブシ 20190328 コブシ220190328 コブシ1

 

サクラ20190331 サクラ20190330 サクラ1

 

こちらはいたるところに出没するムスカリ。20190328 ムスカリ2 20190328 ムスカリ1

なんとも可愛らしいです。

 

 

またシャトル乗り場のプランターも賑わっています。20190328 プランター

太陽の光を思う存分浴びた植物たちは、

 

真新しい葉と花びらをキラキラと輝かせながら成長しています。

 

そんな春色に染まりつつある杜の遊歩道を横目に、

 

当館では次回展覧会のチラシが完成いたしました。

菅井汲チラシ

「生誕100年記念 菅井汲 -あくなき挑戦者-」

 

会期:2019年5月25日(土)~2019年7月21日(日)

 

もうじき皆様のお手元にお届けいたしますので、

 

いましばらくお待ちくださいませ。

 

A.N

第7回 香水散歩 フランス
グラース国際香水博物館 後編

表紙

こんにちは、クリザンテームです。前回に引き続き、今回もグラース国際香水博物館での香水散歩が続きます。

順路に沿って展示室を巡る間、ひときわ感慨深く拝見した一連の展示品がありました。

おそらく作品保存上の理由でしょう。ほの暗い照明の下、ひっそりと展示されているのですが、引き出し式ケースにおさめられた皮手袋を見落とすわけにはいきません。というのも、それは、グラースが香水の町となった機縁を物語るからです。

手袋

かつてグラースは、高品質のなめし皮の産地として何世紀にもわたりその名を知られる存在でした。なめし皮には独特のあまり好ましくない匂いがつきものです。そこで考案されたのが、香り付きの皮革製品でした。

そもそも皮革製品に香りを付ける伝統は、アラブに由来し、スペイン経由でヨーロッパに伝えられたものです。香り付き皮革製品は、当然パリでも生産されていましたが、南仏に位置するグラースは花々の大規模栽培に成功したため、香りつきの皮革製品、とりわけ香り付き手袋でグラースが名を馳せるようになったのです。

展示室の片隅にさりげなく置かれた皮手袋に、この町の歴史が詰まっているのですね!

今日のグラースは、世界に名だたる調香師と香水を輩出し続けています。博物館には、そのようなお土地柄ならではの、香りそのものを楽しめる仕掛けが数多くあるので、童心に戻りワクワクしてしまいます!

例えば、こちらはボタンを押すと、その香りが噴射される機械。クリザンテームは、その日、鼻の調子があまりよろしくなかったのですが、博物館へ向かう道すがら、通りの薬局で求めた天然ハーブ鼻スプレーのおかげで、すっかり調子を取り戻し、様々な香りを楽しむことができました。

ネロリの甘やかな香りが漂ってきました!

ネロリの甘やかな香りが漂ってきました!

でも自然に囲まれたグラースにせっかくいるのですもの、天然の香りも味わいたいわ……という望みも、博物館は叶えてくれます。前編でお伝えした中庭の他にも、本格的なハーブガーデンを有する空中庭園を備えているのです。

そのハーブガーデンへと通じる廊下の壁には、天然香料が展示されています。

香料の先に、ハーブガーデンが垣間見えるとは、なんと洒落た演出!

香料

そしてこちらが、ハーブガーデン入り口です。

ガーデン入り口

ハーブガーデンは温室エリアと、屋外エリアに分かれています。そのいずれからも、周囲の歴史ある街並みが同時に楽しめます。

ガーデン屋外

ガーデン屋外

温室の壁には、香料となる植物の世界分布図が。勉強になります!

世界地図
各植物の説明も詳細で、これまた勉強になります!

例えば、こちらはタイム。香りの特徴はもちろんのこと、シャネル社「アンテウス」、ケンゾー社「ケンゾー プール オム」等、香料として使われた香水名まで記されています。
タイム

温室

芳香を味わいながら、香りの歴史や今日の使われ方を深く知ることができる博物館の訪問を終えて、グラースが私の中でさらに特別な町となりました。

 

クリザンテーム

 

HXVIII045_2

ケース付き《香水瓶》フランスまたはスイス、1785年頃、透明ガラス、金、七宝

、海の見える杜美術館所蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

お日様の光に眩しささえ感じる今日この頃です。

 

ぽかぽか陽気に誘われて杜の遊歩道を歩いてみますと、

 

河津桜が既に葉桜になり始めていました。

20190313 河津桜1

20190313 河津桜2

本格的な春は、もうすぐそこです。

 

 

さて、現在、幸若舞曲展が開催中ですが、

 

展覧会に合わせて新たなポストカードが仲間入りしました!

20190308 ポストカード2

20190308 ポストカード3

展覧会に出品中の作品のポストカードです。ぜひお手にとってみてください。

 

そしてこちらは今期からショップに並べている、春を感じさせる花鳥のポストカードです。

20190308 ポストカード1

 

近日また新たな商品が店頭に並ぶ予定ですので、

 

ミュージアムショップも展示と併せてお楽しみください。

 

A.N

INTOJAPANで「幸若舞曲と絵画」展をご紹介頂きました

小学館が発行する雑誌「和樂」のWEBメディア、INTOJAPANで「幸若舞曲と絵画」についてとりあげていただきました。「オススメ展覧会7」として掲載されています。

編集部厳選! 2019年3月に見逃したくないオススメ美術展10選

さすが和樂のウェブマガジン。展覧会を巡る旅に出たくなります。どの記事も魅力的で、デザインもとてもすてきです。ぜひご覧ください。

谷川ゆき

「幸若舞曲と絵画—武将が愛した英雄たち」展、はじまりました。まずは会場の様子をご報告します。

先週土曜日、3月2日から春期特別展が始まりました。週末の雨の中お出かけくださった皆様、ありがとうございました。金箔をふんだんに使った色鮮やかな作品がたくさん展示された今回の展覧会、なかなか豪華なものになりました。といいながら出し惜しみするようですが、まず今日のブログでは、展覧会の作品以外の見所についてご紹介します。

ポスターやチラシ、図録の表紙には《曽我物語図屏風》(渡辺美術館所蔵)の右隻、源頼朝の一行が富士の巻狩に臨む場面を使わせていただきました。さすがは桃山時代にさかのぼる曽我物語絵の名品、チラシのポップなデザインに負けない風格で、目にするたびに作品の力強さを感じさせます。

チラシと図録

 

美術館のエントランスホールには、幸若舞曲の物語の中でめざましい活躍を見せる「武将が愛した英雄たち」を6人ピックアップしてバナーにしました。右から源頼朝、曽我兄弟の弟五郎時致、義経の母常盤御前、曽我兄弟の兄十郎祐成、源義経、平敦盛です。エントランスホールのバナー

 

さて、今回の展覧会、ぜひ注目していただきたいのが、エントランスホールの横、1階のエレベーターまでのスペースです(展覧会会場は2階)。今回初公開となる、海の見える杜美術館所蔵の《夜討曽我絵巻》を大きく拡大して、長い廊下の壁面を絵巻に見立ててみました。いずれも第1巻から、向かって右手の壁は巻狩に向かう源頼朝一行と富士山麓の雄大な風景、左手の壁には頼朝が富士の巻狩の様子を描いた場面をとりました。《夜討曽我絵巻》は、幸若舞曲の曽我物の中でも人気の一曲「夜討曽我」を9巻の絵巻にした作品。通常は1枚〜2枚の挿絵で描かれる「富士山麓で頼朝が開催した巻狩」というモチーフを、この絵巻では実に1巻を丸々費やして描きます。左の壁面にあげた狩の場面は、絵巻の実寸で約9メートルにもおよび、この廊下の壁には収まりきりませんでした。展覧会では、前期(4月7日(日)まで)は富士山の場面を、後期(4月9日(火)から)は狩の場面を展示いたします。

右手の壁には、端に頼朝一行を小さく、富士山麓の景観を雄大に描きます。

右手の壁。端に頼朝一行を小さく、富士山麓の景観を雄大に描きます。

左手の壁。狩場では種々の獲物が追われます。かわいらしい兎や猿も。

左手の壁。狩場では種々の獲物が追われます。かわいらしい兎や猿も。

古美術の展示は作品保護のため残念ながら照明の明るさを落とさなければなりません。そして絵巻の画面は縦30〜40センチほどと小さく、もっと明るいところで近くで見てみたい!という欲をかきたてます。広々とした富士山麓の風景と、にぎにぎしい活気に満ちた狩の様子。印刷ではありますが、実際よりもずっと大きな画面で、絵巻ならではの横長の画面を存分に生かした絵の面白さを味わっていただければと思います。

「幸若舞曲と絵画」展は5月12日(日)まで、二ヶ月ちょっとの会期です。ぜひお早めにどうぞ!空気もだんだんと春らしく緩んで、遊歩道の河津桜は9分咲きの見頃を迎えています。展覧会とあわせてお楽しみください。

 

谷川ゆき

 

いよいよ明日開幕

暖かい日が続くようになりました。

気がつけば、長期休館に入り約1ヵ月半が経ちました。

ついについに待ちに待った春期特別展、

「幸若舞曲と絵画 -武将が愛した英雄(ヒーロー)たち- 」が、

明日3月2日(土)に開幕いたします!

常設展の香水瓶展示室も作品を替えておりますので、

「以前も見たよ」という方も、ぜひぜひお楽しみにお待ちください。

20190225 幸若バナーA.N