国文学研究資料館 特別展示「伊勢物語のかがやき-鉄心斎文庫の世界-」に行ってきました

東京・立川にある国文学研究資料館で「伊勢物語のかがやき-鉄心斎文庫の世界-」展が開催されています。鉄心斎文庫というのは、三和テッキ株式会社社長であった故芦澤新二氏が、夫人の美佐子氏とともに40年をかけて収集した、世界に類をみない『伊勢物語』のコレクションです。去年国文学研究資料館に1000点を超えるこのコレクションが寄贈され、そのお披露目を兼ねた展覧会です。本コレクションの研究グループに参加させていただいているご縁で、オープニングと内覧会にお邪魔してきました。

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古典というと、それを描いた絵画も含めて、なんだかとっつきにくく思えるものですが、この展覧会をご覧になれば、『伊勢物語』と、この物語を平安時代以来様々な形で愛してきた昔の人々を、もっと身近に感じることができるのではないでしょうか。

 

今回の展示では、鉄心斎文庫の中から優品が選ばれ、鎌倉時代の写本(手で写した本)から、江戸時代の版本(版木から印刷した本)に至るまで、様々な形態の『伊勢物語』の書籍と、屏風や絵巻などの絵画作品があわせて80点ほど展示されています。『伊勢物語』は平安時代10世紀に成立して以来、物語として楽しまれる一方で、鎌倉時代以降は熱心な研究の対象となり、多種多様な注釈書も作られました。室町時代には絵巻、絵本、屏風などの絵画作例が増え、貴族だけでなく武士や新興の富裕な町人たちが、王朝の恋愛物語に夢中になった様子がうかがえます。江戸時代になると、版本という複製メディアの登場により、『伊勢物語』はあっという間に庶民達の間で大人気となり、ベストセラーになります。「むかし男」ならぬ「おかし男」が登場する『仁勢物語』というパロディ作品や、あるいは西川祐信などの人気浮世絵師が平安貴族の業平やその恋人たちを当世風の江戸の美男美女の姿に描いた本が刊行されるなど、江戸の人たちが気楽に、自由に古典を自分たちの娯楽にしてしまう様子は大変愉快で、興味が尽きません。江戸の人たちのように、気楽に古典文学に親しみたいものだなあと思った次第です。

 

国文学研究資料館は、その名のとおり日本の文学に関わる資料収集、調査研究を行っている施設で、貴重書を含む国文学に関連する膨大な資料を閲覧できます。(ちなみにお隣には南極の氷や隕石に触れる国立極地研究所南極・北極科学館があり、これもおすすめです)。近くには昭和記念公園などもあり、秋の行楽にお時間があればぜひお出かけください。

 

「伊勢物語のかがやき-鉄心斎文庫の世界-」

会場:国文学研究資料館 1階 展示室

開催日:2017年10月11日(水)〜12月16日(土)

休室日:日曜日・祝日、展示室整備日(11月22日)

開室時間:午前10時〜午後4時30分(入場は午後4時まで)

入場無料

http://www.nijl.ac.jp/pages/event/exhibition/2017/isemonogatari.html

 

谷川ゆき

香水瓶の撮影をしました

リニューアルオープン記念展示「香水瓶の至宝 ~祈りとメッセージ~」開催に向けて、香水瓶の撮影をしました。

20171013香水瓶の撮影です

カメラマンは、エス・アンド・ティフォトの尾見 重治さんと大塚 敏幸さんです。

うみひこ もカメラマンとして美術品撮影をするのですが、立体物の経験は浅いので、香水瓶の撮影はいつもこのお二人にお願いをしています。すごくきれいに撮影してくれます。これから制作する図録『香水瓶の至宝』に写真が掲載されますのでご期待ください!(うみひこが撮影した香水瓶も少しだけ入ってます)

うみひこ

リニューアルオープン記念 企画展覧会情報

名  称:香水瓶の至宝 ~祈りとメッセージ~
期  間:2018年3月17日(土) ~ 7月8日(日)
休  館  日:月曜日 ※4/30(月祝)は開館
開館時間:10:00-17:00 (入館は16:30まで)
入  館  料:一般 \1,000 高•大学生 \500(要学生証提示) 中学生以下無料
※障がい者手帳などをお持ちの方は半額。介添えの方は1名無料。
20名以上の団体は各200円引き

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