杜の遊歩道とPromenade情報

皆様こんにちは。
過ごしやすく、食べ物がおいしい季節ですね。
早いもので、気が付けば11月に入りました。
空気が澄んでいるこの時期こそ、季節の彩りを探しについつい杜の遊歩道を散策したくなります。
ふと目をやると、杜の遊歩道のイチョウが黄葉し、秋晴れの青空に綺麗な黄色がとても映えていました。

20191030 イチョウ1 20191030 イチョウ1

モミジの紅葉は現在、まだもう少し、というところですので、
秋の彩りの遊歩道はまだまだ楽しめそうです。

秋の遊歩道へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

さて、当館の季刊誌「Promenade Vol.32」冬号が完成いたしました。
常設展示の香水瓶や次回の竹内栖鳳展示室の企画について、
そして11月23日(土)より開催の「厳島に遊ぶ-描かれた魅惑の聖地-」について等、 今後の展示の見どころについて盛りだくさんの内容を記載しております。
プロムナード冬号1 プロムナード冬号2

皆様のお手元に届くのはもう少し先になりますが、
どうぞお楽しみにお待ちくださいませ。

A.N

ミュージアムショップ情報

皆様こんにちは。

ミュージアムショップに新商品が入荷致しました!

フランスHoules社のタッセル「OPALE」。

このタッセルはビーズがアクセントになっており、

今までのタッセルとは雰囲気が違い、シックなデザインと色味になっています。

タッセル OPALE ショップ5

 

他にも、うみもりミュージアムショップでは様々なグッズを販売しています。

ショップ1【ショップの様子】

クリアファイルやしおり、ボタニカルペン、ポストカード等々…

使いやすい、見て楽しめる文具を取り揃えております。

 

ショップ7 ショップ6

【ガラス作家:安田泰三氏作(左:グラス、右:はしおき)】

さくらんぼは、オブジェとしても、はしおきとしてもお使いいただけます!

 

また、現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展のブックレットもございます。

ショップ2

ショップ3

学芸員一押しの作品が解説とともに掲載されています!

お手にとっていただきやすい大きさと価格になっておりますので、

ご来館の際はぜひ覗いてみてください。

 

A.N

美術の森でバードウォッチング展 見どころ①

みなさんこんにちは、ご無沙汰いたしております。ご無沙汰するつもりもなかったのですが、意外にも時は過ぎ、季節はもう秋。食欲の秋、読書の秋などいろいろ言われる季節ですが、皆様にとってはどんな秋でしょうか。ちなみに私は「これ」と特に言えるようなことは何もなく、四季を通じ変わらない生活を送っています。

さて、8月3日に始まり現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」ですが、早いものでもう残り3週間となりました。まだご覧になっていないかた、ぜひ足をお運びいただければと存じます。

今回は、「第4章 きれいな鳥、かわいい鳥」で展示中の、石崎光瑤《春晝》(はるひる)をご紹介します。

春晝右石崎光瑤《春晝》1914年(大正3) 第8回文展出品(右)

春晝左(左)

石崎光瑤(1884~1947)は、富山県の現在の南砺市に生まれました。はじめは東京の琳派の画家・山本光一に師事、やがて竹内栖鳳に師事しました。

光瑤は、日本画の世界では、花鳥の名手として知られます。それ以外にも、登山家としての顔もあり、民間人としては初めて剣岳の登頂に成功、またインドを旅行してヒマラヤ山脈にも登っています。

私が石崎光瑤を知った最初の作品は1918年(大正7)に描かれた《熱国妍春》(京都国立近代美術館蔵)で、これはインドからの帰国後に描いた作品なのですが、六曲一双の大きな画面全体に生い茂る草花、その中を飛ぶ日本画ではあまり見ない白い長い尾の異国の鳥、一言で言うとパワーがあって、「こんな画家がいたのか~」と驚いたのを覚えています。

さて当館の《春晝》は、インドを描いた作品のような派手さはないものの、さすが花鳥画の名手というような、見ごたえのある作品です。

描かれているのは、枝垂れ柳の木の下で思い思いに過ごしているマナヅルたち。

マナヅルは体長120~153センチとありますから、結構大きいですね。この作品に描かれているのはほぼ等身大と言えるでしょう。この屏風を展示したときに学芸が口々に「ツルって大きいな…」「結構迫力あるな…」とザワザワしたんですよね。

春の日のやわらかい光の中、マナヅルが寝ていたり、歩いていたり…いろいろな動きをしています。私個人としては右の画面、枝垂れ柳の下で目を閉じているマナヅルの、目の表情が好きです。

本作品のすばらしさは、そのさまざまな形態の鳥を写実的に破綻なくとらえて描き出していること、そしてそれを表現する線の美しさかなと私は思っています。太い、細いという変化(肥痩)のある線で、マナヅルの体のボリュームが現れているのです。だから「迫力あるな…」なんて感想が出てくるのかもしれませんね。

けれど、その一方で色彩などは控えめで落ち着いており、のどかな春の日を感じさせます。今回よくよく見てみますと、柳の花の部分にだけ、絵の具の盛り上げがありました。柳の葉に埋もれてしまいそうな小さな花ですが、よく見てみると、しっかり主張してきます。

私は動物の中でも鳥が特に好きなのですが、今回は鳥をテーマにした展示ということで、そんな鳥好きの目から見ても「これは鳥の魅力が溢れているね!」という作品を展示しましたが(もちろんそれだけではないですよ)、この屏風は特にそれを感じる作品です。ツルやサギなどの大きめの鳥は、背中や首のラインが美しいのですが、それが画家の筆により、さらに引き立っている、と思います。

 

さて、では長くなってきたので今回はこのあたりで失礼いたします。

次は意外なほど好評をいただいている第2章の「物語の中の鳥」の作品をご紹介したいです。

森下麻衣子

秋色に染まりゆく遊歩道

皆様こんにちは!

本日は10月10日ですが、実は日本の中で最も記念日が多い日だそうです!

日本記念日協会に登録されている記念日は52個(※2019年10月5日時点)で、

その中には広島でもおなじみの「お好み焼きの日」もあるそうです!

お好み焼きを焼く音「ジュージュー」の語呂合わせだとか…。

日中はまだまだ日差しが強いですが、日が過ぎるごとに涼しくなってきていますね。

そろそろまた、アツアツのお好み焼きを食べたくなる私なのでした。

 

さて、秋の杜の遊歩道では、木々がだんだんと紅く染まってきました。

紅葉の見ごろはもうすぐです。
20190927 遊歩道20190927 紅葉秋晴れの青い空に、モミジやイチョウの紅や黄色のコントラストを眺めれば、

清涼な風が吹き抜けてとても心地良いです。

これからの紅葉シーズンもぜひお楽しみください。

また、美術館で現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展では、

様々な角度からスポットを当てた鳥たちをご覧いただきます。

お越しいただいたお客様より、

「鳥の絵の繊細さに感動した」「最高の作品ばかりで感激しました」

といったお声を頂いております。ありがとうございます。嬉しい限りです。

 

美しい鳥、かわいい鳥、おめでたい意味を持つ鳥など、

鳥の魅力を存分に味わっていただける展覧会です。
海鶴蟠桃図59.橋本関雪 《海鶴蟠桃図》 絹本着色 1幅 大正~昭和時代
(第3章 吉祥-幸せを運ぶ鳥たち- (第3展示室)にて現在展示中)

後期展は11/10(日)まで開催です。
早いもので残すところあと1ヶ月。
お客様のご来館を心よりお待ちしております。

A.N

かわいい文鳥も登場!―後期展示、はじまりました―

皆様こんにちは。

朝夕がだいぶ涼しくなり、外に出るのが楽しくなってきた今日この頃。

吹き抜けるそよ風が心地良く、秋晴れの宮島がはっきりと見えた日は、

思わず時間を忘れてしまいます。

20190923-1 20190923-22019年9月23日 8:40撮影

朝から太陽が眩しく、青空に浮かぶ雲はとても綺麗で、何度見ても飽きません。

さて、海の見える杜美術館で、8月3日より開催しておりました「美術の森でバードウォッチング」展も9月16日で前期展が終わりました。ご来館くださった皆様、ありがとうございました!

9/21(土)からは、同展覧会の後期展を開催しています。

前回に引き続き、受付・総務の私からご紹介させていただきます。

前期展にお越しいただいたお客様より、

「チラシに載っていた文鳥が見たかった~」とのお声を何度か頂きました。

大変お待たせいたしました。

木蓮に文鳥2 木蓮に文鳥138.小原古邨 《花鳥三点続》 紙本木版多色刷り 明治時代

(第一章 鳥を愛でるまなざし(第一展示室)にて現在展示中)

 

チラシを見るとこの作品は木蓮と文鳥のみが描かれているのかと思いきや、実は三点続となっていました!

左のアヤメの藍色と、緑色のウグイスと梅の花、

そしてピンクの木蓮の色彩は柔らかくも鮮やかです。

木蓮の花の隙間からこちらを見ている文鳥の表情がかわいい!

繊細な描写と美しい色彩を持つ小原古邨の作品を見ていると、鳥たちの生活をそっとのぞかせてもらったような気持ちになります。

他にも、ハトやヒヨコなど、私達の生活の身近にいる鳥の作品も多く、

実物よりもかっこよく、そして美しく見えるのは私だけでしょうか…

小原古邨 山桜に鳩23.小原古邨 《山桜に鳩》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨 五匹の雛31.小原古邨 《五匹の雛》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨の作品は、第一展示室にてまとめて展示しております。

私達の生活と密接に結びつく、「鳥」にスポットを当てた今展覧会。

皆様のご来館を鳥たちと共に心待ちにしております。

後期展は11/10(日)まで開催中です。

A.N

美術の森でバードウォッチング展

皆様こんにちは。

朝夕がだんだんと涼しくなり、過ごしやすくなってきました。

杜の遊歩道では、朝から鳥のさえずりが聞こえ、清々しい気持ちにしてくれます。

さて、そんな鳥にちなんだ現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展では、

当館所蔵の鳥に関係する選りすぐりの作品を展示しております。

第一展示室では、浮世絵師・歌川広重(1797~1858)と、

明治から昭和にかけて活躍した小原古邨(1877~1945)の作品を公開しています。

今回は総務・受付の私が気になった作品を少しだけご紹介いたします。

歌川広重4

1.歌川広重 「海棠に尾長鳥」 紙本木版多色刷り

江戸時代 天保(1830~1844)後期頃

 

『東海道五十三次』など、風景を描いた浮世絵のイメージが強い歌川広重ですが、

花鳥版画も手掛けていたそうで、

その数は全体でおよそ1000点にも及ぶと考えられているそうです!

歌川広重1

11.歌川広重 《山茶花に梟・雉》 紙本木版多色刷り

江戸時代 天保3~6年(1832~35)

歌川広重2

/  丸みを帯びた梟がなんとも可愛い!!  \

 

 

そして、小原古邨の版画。

小原古邨413.小原古邨 《紅梅に鴬》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨238.小原古邨 《山桜に烏》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

版画とは思えないほどの繊細な線と色彩の作品です。

《紅梅と鴬》などの可愛らしい作品から、

普段見かける烏がよりかっこよく見える作品《山桜に烏》なども展示しております。

 

今展覧会は、前期と後期で展示替えを行いますので、

前期ご来館のお客様は、ぜひ後期もお楽しみにお待ちください。

また、まだいらっしゃっていないお客様も

たくさんの鳥たちと共にお待ちしております。

 

「美術の森でバードウォッチング」展

[前期]8/3(土)~9/16(月・祝)

[後期]9/21(土)~11/10(日)

A.N

ツバメのヒナ part2

皆様こんにちは。

前回の記事でご紹介しましたツバメのヒナは、あっという間に育ち、

今にも飛び立ちそうなほどに成長していました。
(前回の記事「ツバメのヒナ」はこちら)

20190709 ツバメ120190710 ツバメほんの一週間前とは見違えるほど、顔も色も大きさも変わり、

巣の中では場所の取り合いをしているようでした。

20190709 ツバメ3

現在開催中の菅井汲展が閉幕する頃には旅立ちそうです。

この子たちが巣立っても、今度は次回展「美術の森でバードウォッチング」で

たくさんの鳥を描いた作品が展示されます。

その中にはツバメの作品もあるとか。

楽しみにお待ちください。

A.N

ツバメのヒナ

皆様こんにちは。

今年も、軒先に巣を作っていたツバメのヒナがすくすくと成長しています。

20190704 ツバメ2この光景も、ここ数年はすっかり毎年恒例になりつつあります。

(昨年の記事「軒先のツバメ」はこちら)

 

20190704 ツバメ1親ツバメを待つ間の顔が、なんとも愛らしいです。

 

 

さて、現在開催中の菅井汲展も、早いもので後半期へと入りました。

今展に合わせて作成したブックレットは、

A5のコンパクトサイズに菅井の版画作品の魅力を

ギュッと凝縮した一冊となっています。

菅井汲1

いつでもどこでも菅井の作品を眺めることが出来ますので、

ご来館の際には、是非お手に取ってみていただければと存じます。

展示スペースの都合上、陳列をしていない作品も本ブックレットには掲載しておりますので、そちらも併せてお楽しみください。

また、ご来館のお客様より、展覧会をご覧になった後に

「力強さを感じた」「まとまった作品を見たのは初めてだったので良かった」

等のお声を頂いており、受付・総務としても一スタッフとしても嬉しい限りです。

今後とも、作品の魅力を最大限にお伝えできるよう、スタッフ一同精進してまいります。

菅井汲展は今月21日(日)まで開催しています。

A.N

もうすぐ満開のアジサイ(紫陽花)

皆様こんにちは。

例年では梅雨の時期にあたりますが、いまだ梅雨入りはしておらず、

遊歩道散策には心地良いこの頃です。

杜の遊歩道では紫陽花が花を咲かせつつあります。

紫の濃淡のグラデーションで彩られた花びらの美しさは、

思わず見入ってしまうほどです。

20190613 アジサイ1 20190613 アジサイ2 20190613 アジサイ3

紫陽花ロードの満開はまだまだこれからですので、どうぞお楽しみに。

20190618 アジサイ1

 

さて、早いもので現在開催中の菅井汲展も中盤に差し掛かってまいりました。

今月のイベント情報のお知らせです。

【当館学芸員によるギャラリートーク】

日時:6月29日(土)

時間:13:30~(30分程度)

参加費:無料(ただし入館料は必要です)

◎事前申し込み不要

学芸員の解説とともに、

新しい表現に挑戦し続けた菅井の版画の数々をお楽しみください。

A.N

菅井汲展開催中

皆様こんにちは。

早くも6月を迎え、2019年も折り返しに入っていることに驚きを隠せません。

杜の遊歩道では紫陽花が咲き始めていました。

20190606 アジサイ3 20190606 アジサイ1まだまだ花もまばらですが、もう間もなくしたらきれいな花道を作ってくれるでしょう。

見頃はもう間近です。

 

さて、5月25日(土)より、令和初の展覧会、

「生誕100年記念 菅井汲 -あくなき挑戦者-」 を現在開催しています。

画家・菅井汲の生誕100年を記念して、

渡仏後から晩年までの約40年間に制作された、当館所蔵の版画コレクションを展示しています。

菅井は数々の国際展で受賞するなど、大きな成功をおさめましたが、

それらの評価に満足することなく、常に新たな絵画に挑み続けました。

そんな彼の作風の変遷を当館所蔵の版画作品を通じて辿ります。

展覧会に合わせてブックレットを作成しましたので、

そちらも併せてお楽しみください。

菅井汲1 菅井汲2

菅井汲展は7月21日(日)まで開催いたします。

A.N