秋色に染まりゆく遊歩道

皆様こんにちは!

本日は10月10日ですが、実は日本の中で最も記念日が多い日だそうです!

日本記念日協会に登録されている記念日は52個(※2019年10月5日時点)で、

その中には広島でもおなじみの「お好み焼きの日」もあるそうです!

お好み焼きを焼く音「ジュージュー」の語呂合わせだとか…。

日中はまだまだ日差しが強いですが、日が過ぎるごとに涼しくなってきていますね。

そろそろまた、アツアツのお好み焼きを食べたくなる私なのでした。

 

さて、秋の杜の遊歩道では、木々がだんだんと紅く染まってきました。

紅葉の見ごろはもうすぐです。
20190927 遊歩道20190927 紅葉秋晴れの青い空に、モミジやイチョウの紅や黄色のコントラストを眺めれば、

清涼な風が吹き抜けてとても心地良いです。

これからの紅葉シーズンもぜひお楽しみください。

また、美術館で現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展では、

様々な角度からスポットを当てた鳥たちをご覧いただきます。

お越しいただいたお客様より、

「鳥の絵の繊細さに感動した」「最高の作品ばかりで感激しました」

といったお声を頂いております。ありがとうございます。嬉しい限りです。

 

美しい鳥、かわいい鳥、おめでたい意味を持つ鳥など、

鳥の魅力を存分に味わっていただける展覧会です。
海鶴蟠桃図59.橋本関雪 《海鶴蟠桃図》 絹本着色 1幅 大正~昭和時代
(第3章 吉祥-幸せを運ぶ鳥たち- (第3展示室)にて現在展示中)

後期展は11/10(日)まで開催です。
早いもので残すところあと1ヶ月。
お客様のご来館を心よりお待ちしております。

A.N

かわいい文鳥も登場!―後期展示、はじまりました―

皆様こんにちは。

朝夕がだいぶ涼しくなり、外に出るのが楽しくなってきた今日この頃。

吹き抜けるそよ風が心地良く、秋晴れの宮島がはっきりと見えた日は、

思わず時間を忘れてしまいます。

20190923-1 20190923-22019年9月23日 8:40撮影

朝から太陽が眩しく、青空に浮かぶ雲はとても綺麗で、何度見ても飽きません。

さて、海の見える杜美術館で、8月3日より開催しておりました「美術の森でバードウォッチング」展も9月16日で前期展が終わりました。ご来館くださった皆様、ありがとうございました!

9/21(土)からは、同展覧会の後期展を開催しています。

前回に引き続き、受付・総務の私からご紹介させていただきます。

前期展にお越しいただいたお客様より、

「チラシに載っていた文鳥が見たかった~」とのお声を何度か頂きました。

大変お待たせいたしました。

木蓮に文鳥2 木蓮に文鳥138.小原古邨 《花鳥三点続》 紙本木版多色刷り 明治時代

(第一章 鳥を愛でるまなざし(第一展示室)にて現在展示中)

 

チラシを見るとこの作品は木蓮と文鳥のみが描かれているのかと思いきや、実は三点続となっていました!

左のアヤメの藍色と、緑色のウグイスと梅の花、

そしてピンクの木蓮の色彩は柔らかくも鮮やかです。

木蓮の花の隙間からこちらを見ている文鳥の表情がかわいい!

繊細な描写と美しい色彩を持つ小原古邨の作品を見ていると、鳥たちの生活をそっとのぞかせてもらったような気持ちになります。

他にも、ハトやヒヨコなど、私達の生活の身近にいる鳥の作品も多く、

実物よりもかっこよく、そして美しく見えるのは私だけでしょうか…

小原古邨 山桜に鳩23.小原古邨 《山桜に鳩》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨 五匹の雛31.小原古邨 《五匹の雛》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨の作品は、第一展示室にてまとめて展示しております。

私達の生活と密接に結びつく、「鳥」にスポットを当てた今展覧会。

皆様のご来館を鳥たちと共に心待ちにしております。

後期展は11/10(日)まで開催中です。

A.N

美術の森でバードウォッチング展

皆様こんにちは。

朝夕がだんだんと涼しくなり、過ごしやすくなってきました。

杜の遊歩道では、朝から鳥のさえずりが聞こえ、清々しい気持ちにしてくれます。

さて、そんな鳥にちなんだ現在開催中の「美術の森でバードウォッチング」展では、

当館所蔵の鳥に関係する選りすぐりの作品を展示しております。

第一展示室では、浮世絵師・歌川広重(1797~1858)と、

明治から昭和にかけて活躍した小原古邨(1877~1945)の作品を公開しています。

今回は総務・受付の私が気になった作品を少しだけご紹介いたします。

歌川広重4

1.歌川広重 「海棠に尾長鳥」 紙本木版多色刷り

江戸時代 天保(1830~1844)後期頃

 

『東海道五十三次』など、風景を描いた浮世絵のイメージが強い歌川広重ですが、

花鳥版画も手掛けていたそうで、

その数は全体でおよそ1000点にも及ぶと考えられているそうです!

歌川広重1

11.歌川広重 《山茶花に梟・雉》 紙本木版多色刷り

江戸時代 天保3~6年(1832~35)

歌川広重2

/  丸みを帯びた梟がなんとも可愛い!!  \

 

 

そして、小原古邨の版画。

小原古邨413.小原古邨 《紅梅に鴬》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

小原古邨238.小原古邨 《山桜に烏》 紙本木版多色刷り 明治時代

 

版画とは思えないほどの繊細な線と色彩の作品です。

《紅梅と鴬》などの可愛らしい作品から、

普段見かける烏がよりかっこよく見える作品《山桜に烏》なども展示しております。

 

今展覧会は、前期と後期で展示替えを行いますので、

前期ご来館のお客様は、ぜひ後期もお楽しみにお待ちください。

また、まだいらっしゃっていないお客様も

たくさんの鳥たちと共にお待ちしております。

 

「美術の森でバードウォッチング」展

[前期]8/3(土)~9/16(月・祝)

[後期]9/21(土)~11/10(日)

A.N

菅井汲展も残り1日です。

海の見える杜美術館では、7月21日(日)まで「生誕100年記念 菅井汲 —あくなき挑戦者—」展を開催しています。

 本展覧会は、パリを拠点に活動した日本人画家・菅井汲の版画作品にスポットをあて、同館所蔵のコレクション約100点を展示するものです。

菅井汲については当館のホームページの展覧会紹介ページをご覧ください。
http://www.umam.jp/exhibition20190525.html

菅井汲展の以前の紹介記事については以下をご覧ください。
http://www.umam.jp/blog/?p=9422

 菅井汲は—渡仏初期の日本的主題を取り入れた繊細なタッチの作品、1960年代の明快な色彩で幾何学的な形を描いたダイナミックな抽象作品、1970年代のほぼ円と直線のみで構成される規格化されたモチーフを主体にした作品、晩年の「S」字シリーズ−と作風を幾度も変えたことで知られています。

 その中でも、私が個人的に好きなのは1970年代の作品です。

菅井汲 group3 UMAM 海の見える杜美術館
菅井汲《GROUP 3》1980年 シルクスクリーン
 菅井の作風は1960年頃からがらりと変わり、幾何学的なフォルムの色鮮やかな作品を手がけるようになります。さらに1970年代になると色の数が限定され色彩がより鮮やかになり、フォルムに制限が加えられた図形的なモチーフで構成された作品を展開していきます。彼はコンパスや定規を使って正確に線や円を引き、モチーフの制作を行っていました。また、彼はより鮮やかな色あいを出すために、それまで主流としていたリトグラフからシルクスクリーンへと制作の技法を変えるなど工夫も試みました。
この時期の作品は、一見単純にも思われますが、道路標識を彷彿とさせるようなモチーフと色彩の鮮やかさは強く印象に残ります。菅井はこの時期のインタビュー記事で「屋外において、50メートル先から見てもパッとわかる作品を考えている」と答えていますが、彼が目指していたまさしくこのような作品だったのでしょう。

菅井汲展も残り1日となりました。菅井汲作品の魅力は、実際に目で見ないとわからないと思います。ぜひお楽しみいただければと思います。

大内直輝

菅井汲の版画

海の見える森美術館では、7月21日(日)まで「生誕100年記念 菅井汲 —あくなき挑戦者—」展を開催しています。

 本展覧会は、パリを拠点に活動した日本人画家・菅井汲の版画作品にスポットをあて、同館所蔵のコレクション約100点を展示するものです。今回は、それらを4つの時期—渡仏初期の日本的主題を取り入れた繊細なタッチの作品、1960年代の明快な色彩で幾何学的な形を描いたダイナミックな抽象作品、1970年代のほぼ円と直線のみで構成される規格化されたモチーフを主体にした作品、晩年の「S」字シリーズ−に分けて章を構成しています。

菅井汲については当館のホームページの展覧会紹介ページをご覧ください。
http://www.umam.jp/exhibition20190525.html

今回は菅井汲と版画のことについて紹介したいと思います。

 菅井汲は1952年の渡仏から1996年に亡くなるまで、大型の油彩やアクリル画に制作の主体を置いていましたが、その一方で数多くの版画作品を手がけていました。その数は400点以上に及び、版画は彼の画業を語る上で無視できないものとなっています。

 彼と版画の出会いは1955年のことで、当時契約していたクラヴァン画廊の勧めで《DIABLE ROUGE(赤い鬼)》という作品のリトグラフを制作したのが最初といわれています。その背景には、前年(1954年)に同画廊で開かれた個展が大きな反響を呼び、彼が忽ち売れっ子の画家となったことで、彼の作品に対する需要が高まり、供給が追いつかなくなったことがあったようです。

UMAM赤い鬼 海の見える杜美術館 
《DIABLE ROUGE(赤い鬼)》 1955年 リトグラフ

 そのようなきっかけで始めた版画ですが、結果的に彼は亡くなるまでの40年以上にわたりその制作に携わることとなりました。菅井は版画について「版画の魅力はスピード感である」と語っており、タブロー(絵画)や立体作品と違って気軽に制作に取りかかれ、自分の自由で無責任な思いつきを比較的短時間で実現できるものとして、版画の制作に力を注いでいました。彼は版画の個展を頻繁に行い、国際版画展にも何度も出品していました。そして彼の版画はそれらの国際展で受賞を重ねるなど高い評価を得ていました。需要を満たすための苦肉の策として制作を始めた版画ですが、菅井の考えをそのまま表現するには最も適したメディアであったのでしょう。

いよいよ明日開幕

暖かい日が続くようになりました。

気がつけば、長期休館に入り約1ヵ月半が経ちました。

ついについに待ちに待った春期特別展、

「幸若舞曲と絵画 -武将が愛した英雄(ヒーロー)たち- 」が、

明日3月2日(土)に開幕いたします!

常設展の香水瓶展示室も作品を替えておりますので、

「以前も見たよ」という方も、ぜひぜひお楽しみにお待ちください。

20190225 幸若バナーA.N

季刊誌「Promenade Vol.28」情報

12月に入り、寒さも本格的になってまいりました。

杜の遊歩道では、黄色だったタイワンフウが燃え上がるように紅く染まり、

空と美しいコントラストを作り上げています。

紅葉はまだしばらくお楽しみいただけそうです。

20181205 タイワンフウ

2018113001

 

また、現在開催中の企画展「西山翠嶂~知られざる京都画壇の巨匠~」も

早いもので折り返しへと差し掛かっております。

さて、このたび、当館発行の季刊誌「Promenade Vol.28」冬号が完成いたしました。

現在の香水瓶展示室や、西山翠嶂展の魅力をご紹介する

凝縮された1枚となっております。

PromenadeVol.28-1

PromenadeVol.28-2

A.N

西山翠嶂展 開幕

杜の遊歩道を歩いていると、綺麗に色づいたイチョウとモミジが
アーケードのようになっていて、ご来館の皆様を心待ちにしているかのようでした。

DSC06111

皆様お待たせいたしました…
12日間の展示替えも終わり、10月27日より西山翠嶂展が開幕致しました!!

展示替え期間中も、どのような展覧会になるのだろうとワクワクしておりましたが、この度、皆様に展覧会情報をお届けできること大変嬉しく思います。
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《深山遊鹿》

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  《採桑 大下絵》

受付に務めている私の目線ではございますが、
竹内栖鳳の弟子にあたる西山翠嶂の作品は栖鳳の作品とどことなく似ていて、
動物などがいきいきと描かれており、見ごたえある作品ばかりだと感じました。

DSC06109DSC06106《女役者》         《虎》

10月27日~1月14日までの開催です。
展覧会に合わせてポストカード、図録もご用意しております。

今の季節ならではの芸術の秋をお楽しみ下さい。

DSC06096DSC06093

o.s

19世紀の香水瓶

10月に入り、いつの間にか秋の風を感じる季節となりました。
朝夕は次第に肌寒くなってきましたので、お体にはお気をつけてお過ごしください。

当館では、今年の春に開催された「香水瓶の至宝~祈りとメッセージ」展の
出品作241点のうち52点の香水瓶を常設展としてご紹介致しております。

DSC06043 - コピー

今回は、私の大好きな19世紀の香水瓶を紹介致します!

DSC06045 - コピーDSC06047 - コピー《香水瓶》 ブシュロン社 フランス 1890-1900年

19世紀には、クリスタル製や宝石をちりばめた香水瓶が多く作られたそうです。

DSC06058 - コピー
《香水瓶》 (オリーブ・エ・ミリレ) フランス 1860年頃

香水瓶の至宝の展覧会チラシの表紙を飾っていた香水瓶。

卵型のブラッドストーンに金銀細工を被せたもので、さらにその装飾の上には真珠やダイヤモンド、 ルビーなどの宝石がふんだんにあしらわれ、思わず見入ってしまう
ほどの美しさです。

DSC06052 - コピーDSC06051 - コピー《香水瓶》 フランス 1900年

葉のついた枝先にルビー、ピンク・サファイヤ、エメラルドがあしらわれ、
多色の花々を咲かせたデザインがとても素敵です。

 

いつもは受付に座っているのですが、時間を見つけては香水瓶展示室を訪れて
目の保養にしています。

お客様から「きれーい!」「初めてみたー!」という静かなつぶやきが
聞こえてきた時、とても嬉しく思うと同時に、「そうですよね!」と
心のなかで喝采している今日この頃です。

また、只今開催中の
「西南戦争浮世絵 さようなら、西郷どん」も残すところ10日となりました!
香水瓶とあわせて西南戦争浮世絵の世界もご堪能ください。

DSC06061 - コピー                                                                                                                                       

                                                                                                                                      o.s

 

西南戦争浮世絵《隆盛冥府大改革》

海の見える杜美術館では、10月14日(日)まで「西南戦争浮世絵 -さようなら、西郷(せご)どん-」を開催しております。今回はその出品作品の中から、西郷隆盛が地獄で大暴れする《隆盛冥府大改革》という作品を紹介します。

《隆盛冥府大改革》 海の見える杜美術館 UMAM
鈴木年基画《隆盛冥府大改革》 大判錦絵三枚続 明治10年12月7日届出

画面の中央では、西郷が左手で鬼の首を掴み、右手で閻魔大王を殴り倒しています。その傍らでは桐野利秋が2体の鬼を締め上げています。また、画面の左奥に目を移すと、薩摩兵士たちが逃げ惑う鬼を追い回している様子が見えます。狼狽する閻魔大王らとは対照的に、西郷を始めとする薩摩軍は猛々しく描かれています。

詞書には、1877年9月24日の城山において、兵を集めた西郷が冥府へ攻め入り、閻魔大王を打ち倒し冥府の王になった旨が書かれています。この作品は、西南戦争終結から2か月余りを経て制作されましたが、詞書の内容が、実際に巷で流れた風説をもとに書かれているのか、制作者の想像で書かれているのかは不明です。西郷が生きている間に果たすことができなかった改革を、せめてあの世で果たさせてあげたいという世間の彼に対する同情が、この作品を生んだのかもしれません。

大内直輝