休館中の美術館

梅雨が明け、朝から日の光が輝き

セミが鳴く季節になりました。

海の見える杜美術館では、

「香水瓶の至宝~祈りとメッセージ~」を終え、

次回展、「西南戦争浮世絵」に向け

私たち受付も毎日現場に入り、展示替えをしております。

 

そして新たにポストカードが出来上がりました。

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他にも新たな商品を入荷しておりますので、

ミュージアムショップもどうぞ楽しみにお待ちください。

 

A.N

軒先のツバメ

リニューアルオープン展「香水瓶の至宝 ~祈りとメッセージ~」が終わりました。

会期中 美術館の軒先に ツバメがせっせと巣作りしていました

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卵から孵ったツバメの雛が こんなに大きくなりました

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西南戦争浮世絵展が始まる頃に 巣立ちそうです

もりひこ

ミュージアムショップ           (パフュームボトルペンダント)

今回の展覧会『香水瓶の至宝~祈りとメッセージ~』に因んで、
当館ミュージアムショップではパフュームボトルペンダントをご用意致しております

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身に付けて香りを持ち運べる香水瓶。

16-17世紀ごろのヨーロッパでは、香りには病気を予防する効果があると信じられ
芳香を常に持ち歩くためにポマンダーが使われていたそうです。

現在は、ファッションの一つとして香水瓶をペンダントとして身に付け
香りとおしゃれを楽しむ女性が多くなっています。
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アンティーク調で可愛らしいデザインやシンプルなデザインなど
4種類からお選びいただけます。
シンプルなデザインは自分好みにアレンジして、
世界に一つだけのペンダントを作ってみるのも楽しいですよ。

o.s

ワークショップ「オリジナル指輪付き香水瓶を作ろう」を開催しました

早いもので、もうすぐ梅雨の時期ですね。インドア派の人間としては生活にそれほど影響はないのですが、季節の移り変わりをしみじみ感じております。遊歩道はそろそろアジサイがきれいですよ。

 

5月3日、当館では、今回の香水瓶展に関連してワークショップを行いました。 「オリジナル指輪付き香水瓶を作ろう!」というものです。 この企画、大変多くのお申し込みのお電話をいただき、企画した本人も驚きました。人数の関係で、おことわりをしなければならなかったことが本当に残念です。今度、作り方などをご説明する記事をアップいたしますので、自分でもやってみよう!という方がもしいらっしゃいましたら、そちらをご参考いただければと存じます。

 

今回の展覧会は、幅広い時代と地域における香りに関わる品々を展示しております。 個人的な意見ですが、香りとその瓶のあり方について、私が見るたびに新鮮な驚きを感じるのは、17世紀の《ポマンダー》、18、19世紀の《指輪付き香水瓶》です。両者とも、なんと身につけることのできた香りの器です。

ポマンダー(pomander)はリンゴを意味する「ポム(pomme)」と竜涎香とも呼ばれる香料の名「アンバーグリス(ambergris)」の2語がつながって生まれた言葉です。これは、香りの容器であると同時に、鎖につなげて腰から提げ、身を飾るためのアクセサリーでもありました。《指輪付き香水瓶》は、その名の通り指に指輪をはめ、舞踏会などの社交の場に持っていくことができました。当時の女性はコルセットで体を締め上げていたため、失神することが多く、気付け薬用に香りのついた酢などを持ち歩いていたのです。

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《指輪付き香水瓶》 スイス 1820年

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《指輪付き香水瓶》 スイス 1820年

 

現在、おしゃれな一部の方は香水のアトマイザーを持っておでかけされるでしょうが、それを見せるためのものとして持たれている方はあまりいないのではないでしょうか。香りという今の私たちにとって身近なものであっても、時代や場所、使っていた人の立場によってその使い方は異なりますね。過去の作品と出会う楽しさはこういうところにあるのではないかなと思いますが、いかがでしょう。

もう今、こんな香水瓶は売っていない・・・というより、19世紀にだって簡単に手に入るものではなかったのです。でも、ちょっと使ってみたい、手に入れてみたいとは思いますよね。今回展示している香水瓶、ほとんどが「実際に使われていたもの」であり、「誰かが持っていたもの」です。だから、「使ってみたい!」「ほしい!」という気持ちがわきおこるのも鑑賞していて自然なことです。

・・・というわけで、私がその気持ちに素直に従った結果、このようなワークショップ企画とあいなりました。皆さん、自分でオリジナル指輪付き香水瓶、作ったらいいんですよ!

楽しく創作していただきたいし、ちょっと作品のことも知っていただければうれしいな・・・ということで、展示室で少し私の解説―香水瓶に見られる時代ごとの好み、図像にこめられた意味―などを聞いていただいて、「だったら現在の私たちが作る最高の指輪付き香水瓶ってどんなものだろう?」というのを少し考えていただきながら作っていただきましたよ。

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このような土台に自分でデコレーションしていきます。 実際に香水が入れられます。

では参加してくださった皆さんの作品のお写真です!

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個性が出ますよね。自分だったらこういうデザイン思いつかないな、という作品がいくつもありました。 時間のご都合で帰られた方の作品は撮れませんでした・・・ごめんなさい。

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この方は18世紀の香水瓶からインスピレーションを得て作ってみたとのこと。 たしかにふんだんな植物モチーフやカメオ的なモチーフが18世紀的ですね。

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この方は「ベルサイユのバラ」をイメージしました!とのことでした。 たしかに池田先生のマリーアントワネットが着ているドレスを思い出します、私。

皆さん、ご自分が見てきたもの、好きなものの記憶を活かして素敵な作品を作ってくださいました。限られた時間と材料でのワークショップでしたが、皆さんとても生き生きと制作してくださって、大変うれしかったです。 瓶に香水を入れて、指にそっとはめてみてくださいね。

今後も皆さんと美術との関わりが少しでも豊かなものになるような企画を考えて生きたいと思います。精進していきますので、もしまたこのような機会がありましたらぜひ当館へ足をお運びいただければと思っております。 それではまた!

 

森下麻衣子

うみもりテラス

安芸の宮島を目の前に、寒くもなく暑くもなく、心地よい風を感じながら

ちょっと贅沢なひと時を過ごしてみませんか?

うみもりテラスでは、無料のドリンクサーバーやWi-Fiを提供しております。

当館の香水瓶が描かれた紙コップを、オリジナルで作りました。

思わず見入ってしまうほど

可愛らしく仕上がっています。

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A.N

 

 

ミュージアムショップ(タッセル)

当館のミュージアムショップから見える外の景色は、
額縁に飾った絵画のようで、知る人ぞ知る隠れフォトスポットです。
私も、ここから宮島の景色を眺めながらいつも癒されています。

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当館は3月のリニューアルオープンからミュージアムショップを展開致しました。
今回は、タッセルのご紹介です。

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フランス老舗ファブリックブランド、ウレス社のタッセル。
伝統を引き継いだ職人たちにより糸一本一本までこだわり
丁寧に作り上げております。

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カラーバリエーションも豊富で10種類からお選び頂き、
ハンドブック、ふくさやポーチにつけてお楽しみ頂けます。

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思わず手に取りたくなる可愛らしいデザインです。

o.s

竹内栖鳳 山本春挙 合作《薔薇と蝶》

明治34年(1901)6月4日、京都市勧業課長大沢芳太郎の家に勧業課書記の岩垣雄次郎、そして洋画家の伊藤快彦と桜井忠剛が集まり、京都大阪の洋画家が結集した団体「関西美術会」を組織することを決めました。それからわずか2週間足らずの6月16日、中沢岩太、大沢芳太郎、金子錦二、桜井忠剛、伊藤快彦、田村宗立、松本硯生、牧野克次、松原三五郎、岩垣雄次郎らが集まって発会式を行い(村上文芽「絵画振興史」『京都日出新聞』1919年8月22日)、この記念すべき発会式の余興としておこなわれた席上揮毫で、日本画家の竹内栖鳳と山本春挙が合作で油彩画の薔薇と蝶を描いて列席の洋画家を驚かせたそうです。(島田康寛「京都の日本画 近代の揺籃」 京都新聞社 1991)

当館には、竹内栖鳳と山本春挙が描いた薔薇と蝶の作品が保管されています。

本作品は油絵の具で描かれており、また裏面には、竹内栖鳳と山元春挙が伊藤快彦宅を訪問したときに描いたことが記されています。

「蝶 竹内栖鳳筆
バラ 山本春挙筆
合作 伊藤快彦宅来訪の砌」

なお、伊藤快彦の孫伊藤快忠氏に筆者が直接たずねたところ、裏面の字は伊藤快彦本人の筆によるもので間違いないとのことでした。

「伊藤快彦宅来訪の砌」は何を意味しているのでしょうか。本作は「席上揮毫」の時に描かれたものなのか、もう少し検討が必要かもしれません。

いずれにしても、日本画家竹内栖鳳と山本春挙は油彩画を熱心に研究していたことは間違いありません。竹内栖鳳は、この関西美術会第1回展覧会に油彩画《スエズ景色》を出品しています。

竹内栖鳳《スエズ景色》油彩画1901

ところで、栖鳳の師、幸野楳嶺もまた油彩画を描いていた記録を見ておきましょう。

美術評論家の豊田豊氏は竹内栖鳳の談話としてこのように記録しています。

「師幸野楳嶺が洋画に手を着けたことは事実であって、現にその洋画の遺品が嵯峨の楳嶺碑の建てられてある箇所に保置されていたのであるが、数年前の火災はその保存の堂を焼却し去り同時に楳嶺翁の希類の遺作品をも、一片の灰となって飛散させてしまった。その作品は西洋人の娘を描いた肖像画で、その顔の長い描き方に特徴が見出された。楳嶺翁をはじめ、幾多の日本画家が、当時の洋画熱に麻痺され、同時に生存のための余儀ない必然のために拙いパレットの技に焦ったことは、今から思えばかなり異変な現象であった。」(豊田豊「洋畫今昔記―明治、大正洋畫界異聞録―」『美之国』3巻6号1927年8月)―適宜常用漢字に改めました。

幕末から明治、欧化政策の只中に翻弄された画家たち。そして明治から大正、昭和へと、日本が国際社会の中で自歩を築き、東洋を主張する時代に生きた画家たち。それぞれが残した作品もさることながら、西洋画に対峙する姿勢にも興味がつきません。

そしてまた、知られざる画家の学習の軌跡からも目が離せません。幸野楳嶺が運営していた私塾の資料「倭 第十九号之内 第一号 寿像肖像類」には、このようなスケッチが遺されています。

海の見える杜美術館 幸野楳嶺資料 幸野私塾印 UMAM 

さち

久しぶりの棚つくり

学芸の森下さんから久しぶりの依頼で、展示台を収納するための大きな棚を作ることになりました。

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いつものように、無駄な部材は購入しない! 工事の時に使っていた棚を解体して、再利用です。

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うみひこは ほとんどを丸のこで済ませてしまうのですが、きちんと臍をかみ合わせるのに、久しぶりに鑿を使いました。

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根太を組んで、コンパネを貼って、最近は写真撮影の依頼が多かったので、ちょっと腕が落ち気味ですが・・・

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あとはケガをしないように棚の周りを磨けば完成です。

開館に向けて、美術館は大片づけの毎日です。

うみひこ