神奈川県立歴史博物館に行こう!

明治150年記念 真明解・明治美術/増殖するニューメディア
―神奈川県立博物館50年の精華―

20180825神奈川県立歴史博物館提供 (3)
展示室内は撮影禁止、データ提供神奈川県立歴史博物館

行ってきました。

なんという労作でしょうか。

“明治とは何か”、”美術とは何か”、表象的な美術品ではなく、明治という時代相の中から抽出した”美”の集積で観覧者に問いかけてきます。

また図録には、展覧会場では表現されていない青木茂氏へのインタビュー「木茂翁 かく語りき ―明治美術研究のこしかた-」が掲載されています。珠玉の一篇です。

20180825神奈川県立歴史博物館提供 (1)
展示室内は撮影禁止、データ提供神奈川県立歴史博物館

残念ながら私の筆力ではこの展覧会の魅力を表現することができませんが、美術の流れをわかりやすくなぞる展覧会を散見する昨今において、逆走する、あるいは挑戦的といえるような複層的なアプローチがされています。それでいて、独りよがりに陥らず、積み重ねられてきた先人の研究に対する敬畏の上に、担当学芸員の情熱を添えて、明治時代の人々を取り巻く美術の様相を見事に表現した、見ごたえある展覧会でした。

20180825神奈川県立歴史博物館提供 (2)
展示室内は撮影禁止、データ提供神奈川県立歴史博物館

担当学芸員の角田拓朗氏は、同展図録の総論「明治美術随想―共鳴・混交・離反―」の文末で語りかけます。「平成の終わりに、明治と、美術のこしかたと、モノづくりのこれからと、博物館の未来に思いを馳せてみてはいかがだろうか。」

わかった。そうしよう。

青木隆幸