香水瓶にかくれた生き物たち

6月も中旬に差し掛かり、香水瓶の至宝~祈りとメッセージ~展も

残すところあと2週間ほどになってきました。

今回は、美術館の受付・総務をつとめる私の目線から

面白いと思った香水瓶をご紹介させていただきます。

香水瓶の中には、様々な生き物たちが隠れています。

トカゲ、チョウ、テントウムシ、ヘビ、ネコ、イヌ等々・・・

こちらはセミの香水瓶。

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香水瓶 《4匹のセミ》 デザイン:ルネ・ラリック、No.475、1910年

 

 

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ロジェ・ガレ社 香水瓶《シガリア》 デザイン:ルネ・ラリック、1910年10月8日

 

似たようなふたつの香水瓶で、どちらもルネ・ラリックがデザインしたものですが、

《シガリア》は香水商であるロジェ・ガレ社が販売した香水のために、

《4匹のセミ》はルネ・ラリック社が販売するための香水瓶として制作されたそうです。

プロヴァンス地方のセミの鳴き声の素晴らしさから

容器の名称とテーマが選ばれました(展覧会図録参照)。

また他にも、愛のシンボルである、口づけをかわすハト・・・

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《双口セント・ボトル》 イギリス、セント・ジェイムズ 1755年頃

 

金属やガラスで表現されたヘビ。

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《香水瓶セット》 フランス、1850年頃

 

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香水瓶《ヘビ》 デザイン:ルネ・ラリック、No.502 1920年

 

展覧会の中で、上手にかくれんぼしている生き物たちを

探してみてはいかがでしょうか。

 

A.N