お知らせ 美術館について ご利用案内 展覧会 コレクション 出版物 周辺ガイド うみもりブログ 杜の遊歩道 YouTube Instagram

展覧会

Exhibitions

うみもりコレクション物語絵名品展 世にも美妙なものがたり

 貴族の男女の華やかな恋愛や、武士たちの勇ましい戦い、神仏の霊験、鬼や天狗の愉快な活躍など、日本には魅力的な物語があふれています。このような物語は、古来盛んに絵に描かれて、絵本や絵巻、屏風などの形で広く親しまれてきました。

 2026年の春期特別展では、ユニークな物語絵のコレクションで知られる海の見える杜美術館の所蔵品の中から、初公開の作品も含め、物語絵の名品を選りすぐってご紹介します。『源氏物語』や『平家物語』などの古典文学に始まり、室町時代に様々な階級の人々が好んだお伽草子、能や浄瑠璃などの芸能の形で享受された種々の物語など、古の人々を惹きつけてやまなかったお話をお楽しみいただきます。それと同時に、室町時代に描かれた素朴な美しさを持つ小さな絵巻物から、江戸時代のお姫様の嫁入り道具だった大きく豪華な屏風まで、多様で美しい物語絵の世界をご堪能ください。


【基本情報】

[会期]2026年3月14日(土)〜2026年5月6日(水・休)
[開館時間]10:00〜17:00(入館は16:30まで)
[休館日]月曜日(ただし5月4日の祝日は開館)
[入館料]一般1,000円 高・大学生500円 中学生以下無料
*障がい者手帳などをお持ちの方は半額。介添えの方は1名無料。*20名以上の団体は各200円引き。
[タクシー来館特典]タクシーでご来館の方、タクシー1台につき1名入館無料
*当館ご入場の際に当日のタクシー領収書を受付にご提示ください。

[無料マイクロバス運行のご案内] 
開館日は、JR阿品駅と海の見える杜美術館駐車場を往復する無料マイクロバスを運行いたします。
どうぞお気軽にご利用ください。
※本展覧会中の時刻表については今しばらくお待ちください。

[主催]海の見える杜美術館
[後援]広島県教育委員会、廿日市市教育委員会


【イベント情報】

■記念講演会
「海杜コレクションと源氏物語の絵画(仮)」
日時: 2026年4月26日(日)午後2時~(開場15分前)
会場: はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ小ホール
(広島県廿日市市下平良1‒11‒1)
講師: 佐野みどり氏(國華主幹・学習院大学名誉教授)
参加費:無料

◆特別鑑賞会のおしらせ
講演会後、展覧会観覧ご希望の方に、特別鑑賞会を行います。
講演会会場から海の見える杜美術館へは、バスをご用意いたします(帰りのバスは午後6時頃に海の見える杜美術館を出発、広電廿日市市役所前駅着)。参加を希望される方は、講演会お申込みの際に参加希望の旨をご記入ください。

申し込み方法:往復はがきまたはメールにてお申し込みください。
「物語絵展講演会参加希望」(メールの場合件名として)をご記入の上、
①参加人数、②参加希望者全員の氏名、③代表者の住所、④代表者の電話番号、⑤特別鑑賞会に参加ご希望の方はその旨を明記し、4月13日(月)までにお申し込みください。
返信はがきの宛先には、代表者の住所氏名をご記入ください。
当館より折り返しご連絡いたします。
なお、定員に達し次第締め切りとさせていただきます。

はがき宛先:〒739-0481 広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701
海の見える杜美術館 物語絵展講演会係宛
メール宛先:event@umam.jp

問い合わせ先:海の見える杜美術館 Tel.0829-56-3221

■当館学芸員によるギャラリートーク
日時: 2026年3月21日(土)、4月18日(土)、5月2日(土)
各日午後1時30分~(45分程度)
会場: 海の見える杜美術館 展示室
参加費:無料(ただし、入館料が必要です)*事前申込不要


1章 殿・姫たちのお道具―持ち物としての物語絵

古来多くの人々に親しまれてきた物語絵。うみもりコレクションの物語絵には、かつて大名家で愛された格式高い大名道具も含まれます。古典の名作や、自分たち武家のアイデンティティを示す勇ましい物語絵、お姫様のために準備された豪華な嫁入り道具の名品をご紹介します。

《舞の本絵本》四十七冊のうち「いるか」 江戸時代・17世紀
《舞の本絵本》四十七冊 江戸時代・17世紀
狩野養信筆《源氏物語図屏風》六曲一双 江戸時代・19世紀

2章 をかしくあはれな恋物語―貴族の恋を描く

日本の物語絵は、実に多様です。平安時代に成立した、貴族たちの恋愛を軸に据えた作り物語は、作中に添えられた和歌とともに古典として享受されました。実在した貴族、在原業平をモデルにした『伊勢物語』、光源氏の一生とその周辺を描いたフィクション『源氏物語』はこのような王朝恋愛譚を代表する作品です。

《伊勢物語画帖》二帖 江戸時代・17世紀
土佐光吉筆《源氏物語色紙「橋姫」》一面 桃山~江戸時代初期

3章 読んでよし、観てよし―芸能の物語絵

当館の物語絵コレクションを特徴づけるのが、能や古浄瑠璃、幸若舞曲などの中世芸能の詞章に絵をつけた、芸能の絵画です。室町時代の素朴な味わいを持つ能絵巻から、武士の活躍を寿ぐ豪華な幸若舞曲の絵画まで、バラエティ豊かな世界が広がります。

狩野春雪筆《夜討曽我絵巻》九巻(部分) 江戸時代・17世紀後半
《舞の本絵本》四十七冊のうち「笛の巻」 江戸時代・17世紀
《三井寺絵巻》一巻(部分) 桃山時代
《村松物語絵巻》十二巻(部分) 江戸時代・17世紀

4章 いくさの物語―修羅と鎮魂の絵画

平安時代末期の平家の衰退を語った『平家物語』は戦いの修羅と、滅亡した平家の人々を鎮魂する軍記物語の古典です。ここでは桃山時代に遡る鎮魂の絵画としての大原御幸図、または江戸時代に入って武家の勲を寿ぐ合戦図など幅広くご紹介します。

《平家物語扇面画帖》二帖 江戸時代・17世紀
《宇治川・一の谷合戦図屏風》六曲一双 江戸時代・17世紀
《大原御幸図屏風》四曲一双 桃山時代・16世紀

5章 世にも不思議なものがたり―霊験譚とお伽草子

神仏の霊験やその由来を語る縁起は、日本の物語文学の中でも重要なジャンルのひとつです。このような人知を超えた不思議を語る物語は、室町時代に入ると、お伽草子と通称される短編の物語としても普及していきます。神様や鬼、物言う動物たちの活躍をお楽しみください。

狩野春雪筆《十二類合戦絵巻》三巻(部分) 江戸時代・17世紀後半
《天神の本地絵巻》一巻(部分) 室町時代・16世紀後半